3/2(木)〜7(火)今春の金沢・古器観さん展覧会は、質+量で!

金沢・古器観の器展 「骨董、盛りだくさん」
日時■2017年3月2日(木)〜7日(火)
場所■ギャラリー&カフェ 帝 MIKADO
時間■11:30〜19:00(水曜定休)
古器観店主・東冨美子さん在廊予定■全日
店主・東さんの目利きに惚れた人、信じる人が
全国から通う、金沢の骨董店『古器観』さん。
もちろん、私、矢部慎太郎もそのひとり。
そんな東さんが、選りすぐりの器と一緒に、
今春も神楽坂・帝に訪れてくださいます。
清の古染付や伊万里、大聖寺伊万里、大樋焼から、
てんこ盛りの1,000円均一骨董コーナーまで、
質はもちろんですが、
今回は量もたっぷり、盛りだくさんなラインナップです。
どうぞじっくりお愉しみください。
ご案内ハガキに掲載している器を、まずはご紹介させていただきます。
①若杉窯のかぶと鉢。
文化8年〜明治8年頃、小松市若杉の瓦窯で焼かれました。青木木米の弟子と共に、金沢春日山窯に招かれた本田貞吉が発見した良質な陶石を使用。現在も九谷焼の素地として使われています。
②伊万里焼
赤が多く使われていて、優しい印象の小皿です。
③伊万里色絵長皿
珍しい小さめのサイズ。
④伊万里平戸焼染付ふた茶碗
尾長鳥の図で、幕末〜明治の品。
⑤大聖寺伊万里上手鉢皿(江戸時代)
⑥大聖寺伊万里小向附見込み軍配の図(江戸時代)
⑦古染付豆皿(清時代)
⑧大聖寺伊万里見込み寿上手の輪花捻り型豆皿
⑨大聖寺色水玉ちらし小皿
⑩古染付中皿(清時代)
⑪九谷変形四角鉢
幕末〜明治。四隅にあるハート型の抜き型が珍しい。
⑫八角色絵鉢京焼
明治〜大正時代
大樋焼の珍しい形、輪花小鉢と高台付き平皿。
まだまだこれはほんの一部。東京・神楽坂のギャラリー&カフェ 帝を骨董で埋め尽くします。
みなさま、ぜひおたのしみに!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
『古器観』店主・東冨美子さんをちょっぴりご紹介。
金沢・新竪町にある骨董「古器観」さん。
古い九谷焼を中心に、たくさんの古き良き時代の器たちが
不思議なご縁で集まる、不思議な温かみを持つお店です。
本歌・吉田屋、大聖寺伊万里の珍しい染付や色絵など、
歴代の職人さんたちの手業がきらりと光る逸品が揃っています。
もともと古い九谷焼のコレクターだったという、店主の東さん。
たくさんの器と出会ううち、その魅力のとりこになったとおっしゃいます。
「昔の職人さんが、脇目も振らずに一生懸命つくった器たちには、
やはり圧倒的な“迫力”があるんです。
そして、日常の暮らしの中で
たくさんの人の手を経て長く大切に継がれてきた器たちには
独特のあたたかみがあります。
そんな、『九谷焼の美しさ、古い器の美しさ』を感じてもらいたいですね」
『古器観』店内
コレクターとして古い九谷焼を集めていた頃は、
気に入った器があっても5枚や10枚がまとまった“コレクション”としてしか
買うことができなかったと東さんは言います。
「でも実際は、まとまった数が必要となるほどの大家族の方は少ないですよね。
それなら、1枚でも2枚でも、お気に入りの器を見つけて、
“日常づかいの器”として楽しんでもらうことが大切なのではないか――。
そんな思いから『古器観』を始めたんです」
――日常づかいの器にこだわる理由、それは
「古い九谷焼きのよさは、使ってみて初めてわかるものだから」と
東さんはいきいきと語られます。
『古器観』店内
古器観店主、東さん。「古い器の素晴らしいのは、“人と人の温かいつながり”ですよね」。
長い時代、たくさんの人に大切に使われてきた歴史は、
あたたかな味わいとなって、使い手に伝わってくるそうです。
そんな思いを大切に集められた器は、
大聖寺伊万里や、古九谷ではないけれど吉田屋、
その後に生まれた再興九谷などの名だたる作品ばかり。
ちなみに、10枚器があると、1枚は作家さんの遊びがあるそうで、
一箇所だけ模様が違っていてそれを見つける楽しみがあったり、
それも古い九谷焼を扱う魅力になっているのだとか。
そんな風に作家さんが一点一点思いを込めてつくった器は、
見た人の心にも残るもの。
以前、お店に並んでいたお皿を見られたお客様が、
「あ、これおばあちゃん家で見たことある」と、
うれしい再会をされていたこともあったとおっしゃいます。
人から人へと思いをつないでいく器。
そこから生まれた縁こそ、「宝物」。
そう語る東さんが選んだ逸品を、東京・神楽坂で
じっくりご覧になってみてください。
「古器観」さんの魅力のとりこになり、何度も金沢のお店を訪れるファンは
日本全国はおろか、欧米にもいらっしゃるそう。
震災・戦災に遭っていない金沢だからこそ残せた、
九谷焼の美しさ、古い器の美しさ。
ぜひギャラリー&カフェ帝(MIKADO)にて満喫ください。
「東京の素敵な方々とお会いできるのを楽しみにしています」(東さん)